title image

スタッフブログ

ブレーキフルードのお話

こんばんは津村です。
今日は車検時の見積もりで必ずと言っていいほど交換推奨となるブレーキフルードのお話です。

一般にはブレーキオイルと呼ばれる事が多いブレーキフルードですが、フルードと云う名称でわかるようにオイルではなく液と言うのが本当のところです。
一般に使用されているブレーキフルードはグリコールが基材として用いられていて、特徴として吸湿性が高いので水分を吸収しても性能低下を少なくするような材料が添加されています。
しかし、それでも性能は徐々に低下して行き沸点が下がり、液が沸騰することによって気泡が発生し起こるベーパーロック現象を起こしやすくなります。
このため車検毎の交換が必要というか、交換した方が身のためと言ってもいいかも知れませんね。

また液の吸湿性が高いので、交換を怠っていると水分によるブレーキ機構の内部腐食(要するに錆)が進みやすくなります。
車検を安く済ませたい理由で危険を増大させるよりは、ブレーキフルードは定期的に交換しましょう。

BMWに使用されているブレーキフルードはDOT4と云う規格の物が使われています。
他にDOT3(国産車に多く使用)DOT5(ほぼレース用)等があります。
性能は3→4→5なのですが、3と4は同じグリコール系なので3から4へアップグレードは可能ですが、5はほとんどの場合基材がシリコン系なので混用は出来ないので、使用するのであればブレーキ油圧系のオーバーホール及び完全な抜き替えが必要で、交換サイクルも短く管理もシビアなので通常使用には向いていません。

交換は国家整備士のいる認証工場で適切にするのが一番ですね。

車検や一般整備に限らず、何故その部品の交換が必要なのか、した方がいいのか等の疑問がありましたら些細な事でもお尋ね下さいね。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください