「高速道路1,000円」の好評と無料化への波紋
都市部を除く高速道路が土日祝ならいくら走っても1,000円だというのが、もはや定着した感があります。正確には、2009年3月に順次スタートしました。現在のところ、ETCを装備した自動車やオートバイなどが限定です。しかし、開始初日から高速道路の入り口や料金所、サービスエリアなどが軒並み混み合いました。
さらに、ETCを装着する際、購入費用などの補助金制度も期間限定で行われました。この機会にと、ETCを新たに申し込む人々が殺到し、オートバックスやイエローハットなどの大手カー用品店ではETC機器の在庫がなくなり、予約待ち状態がしばらく続いたほどの盛況ぶりでした。
一方、2009年8月の衆議院議員選挙が行われた結果、野党・民主党が与党・自民党から政権を奪いました。その民主党のマニフェストには「高速道路無料化」がしっかりと盛り込まれていました。そして現在、前原誠司国土交通相のもと、高速道路の無料化に向けた社会実験などが検討され始めています。
もし、無料化の社会実験が始まれば、当初に2年を期限とした高速道路の土日祝一律1,000円は、期間が縮小される見込みとのことです。一方、JRをはじめとした鉄道会社、航空会社、船舶会社などは、高速道路1,000円の影響で多大な影響を受け、落ち込みが目立ったため、高速道路の無料化には根強く反対しています。さらに、地球環境の観点からも懸念されると指摘する専門家の声も多くあります。
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