BMWの新型EV「メガシティビークル」
ここ最近のBMWは、地球環境への貢献にとても力を入れ、日本でもさまざまなキャンペーンを行っています。
そのBMWでは、「メガシティビークル」というプロジェクトネームを持つチームがあります。このチームが開発するのは、新型の電気自動車(EV)です。2010年2月、ドイツ・ライプツィヒ工場でこの新型EVを生産することが発表され、しかも数年以内に量産体制に入ると見られています。
BMWのEVといえば、2010年1月、アメリカのデトロイト・モーターショーで「1シリーズクーペ」をベースにした実験用EV「コンセプトアクティブE」が出品されました。この車は、最大出力170ps、最大トルク25.5kgmを発生するモーターをリアアクスルに搭載して、2次電池はBMWと協力関係にあるSB Liモーティブ社製のリチウムイオンバッテリーであり、ボンネットと燃料タンク部分にレイアウトしたものでした。そして、0~100km/h加速は9秒以下、最高速は145km/hの動力性能を誇ります。しかも充電は、欧州規格の230V/240V、50Aソケットで約3時間、米国規格の32Aソケットで約4.5時間で、最大航続距離は約160kmとのことです。
今後、BMWは、このコンセプトアクティブEを使ってEVの大規模実証実験を行う計画があり、そこで得たノウハウが市販EVのメガシティビークルに生かされます。
今回のメガシティビークルは、BMWの哲学である「エフィシエントダイナミクス」(より少ないエネルギーで、より高い性能を)を、最も高いレベルで実現するEVになるでしょうから、まずはコンセプトカーでの登場が楽しみです。
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