BMW(以外の欧州車も)ブレーキパッド交換時ローター交換が必要な理由
こんにちは、津村です。
本日はBMWを含む欧州車でブレーキパッド交換時、どうしてローターも交換が必要なのか?の理由です。
欧州車の多くはメタル系素材のブレーキパッドが使用されています。
このパッドは初期制動が良く、ブレーキの効き感においては優秀なのですが、簡単に言えば金たわしで鉄板をこすっているようなものなのでローターも削れます。
欧州車においてホイールがすぐ汚れるのはこれが原因です。
ローターを良く見ると、一箇所上の写真のように溝がつけられています。
この部分の赤矢印で挟んだ部分がローターの摩耗限界となっています。
限界なのでここまでは使えますが、それより手前で交換して下さいって事です。
で、この部分の厚みですが車種によって異なります。
今回はE60のノーマルローターですが4ミリない程度の厚みです。
これがパッドの交換時には摩耗して使用条件によっても異なりますが1.5ミリ~程度減ります。
1.5ミリ減ったとして、2.5ミリも残っているじゃないか!って思われるかもしれません。
しかし、次回まで使ったとして、同じ条件で減ったとしても合計3ミリ減る事になります。
当然薄くなればなるほど強度は下がります。
熱も入りやすくなります。
つまり、熱による歪みや割れが出やすくなるのです。
そのようなトラブルを避ける意味で同時交換となっています。
換えなかったからといって必ず歪むわけでも割れるわけでもありません。
ですが、そういう事例もないわけではありません。
ブレーキパッドの交換時にはローターもセットで交換しましょう。
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