車検整備時のブレーキフルード交換
車検時にブレーキフルードは必ず交換しておいた方が良い部品の一つです。
と云うのも、以前にも何度かお話しましたが、ブレーキフルードは吸湿性があり、交換サイクルを伸ばすと水分量が増えます。
これによってベーパーロック(フルードの沸点が下がるため)が起きやすくなったり、ブレーキ配管やパーツを錆させたり、結果的に良い事は何もありません。
上の写真はマスターシリンダーのリザーバータンクのストレーナーですが、古く汚れたフルードだと緑色の苔?のようなものが付着してきます。
タンク内部も同じような状態になります。
フルードも茶色く濁っている状態です。
これがもっと酷くなると苔?のようなものが増えて、フルード自体が緑がかったドロドロした感じになる事もあります。
交換時にはストレーナー等は綺麗に清掃、タンク内のフルードは一度抜いてからフルードの交換作業に入ります。
タンク内部の汚れが酷すぎる場合は、タンクを外して清掃する事もありますが、それはそれで他に部品が発生します。
余計な出費を避けるには、定期的な点検・整備と必要な消耗品交換をするのが一番ですよ。
こういうのをケチってみた所で大した金額でもありません。
その少しをケチると、後の大きなトラブルや出費に繋がりやすいのです。
車検や点検時におすすめさせていただく項目や作業は、先のトラブルや出費を少なくするためのアドバイスでもあります。
保安基準を外れない限りは、実施するしないはお客様の判断ですが、余程の悪質な業者でもない限り必要のない整備は薦めたりしませんのでご安心の上ご依頼下さいね。
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