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スタッフブログ

自動車のラジオについて

BMW専門店スパークオートの津村です。
今日は個人的に気になっているAMラジオ放送停波についてです。
近年スマホやインターネットでどこでも気軽に音楽が聴けるようになり、だからなのかラジオ放送の聴取者が減っているそうで放送局はどこも経営が大変だと聞きます。
特にAMラジオの放送局は苦戦しているようで、AMは音が悪いから聴かないと言う世間の声に応えて一時期はAMステレオ放送と云うものもありました。
しかし、対応した受信機が必要な事もあってか、あまり普及もせず消えて行きました。
そして近年ではAM放送と同時にFMでも放送しようと云う試みが行われています。
しかし、FM放送の帯域は幅が広くはないので従来使われていた周波数帯域にAM放送局が割り込んで来ると混線してしまったり良くありません。
なので従来日本で使われていない帯域を使っての放送となるわけですが、これまた対応した受信機がないと受信出来ません。

その上、AM放送局にしてみたらAMとFM両方の放送設備が必要な事になり、これが経営をより圧迫する原因になっているそうです。
だったらAM廃止してFMだけにしちゃえばいいじゃん!的な感じで遠くない将来そうなって行くようです。

ただFMだけにしてしまうとFMは遠くまで電波が届かないので従来のAMで聴取出来ていた範囲よりは狭くなる恐れがあります。
ラジオと云うメディアは地域に密接したメディアなので災害時等に情報を得るには必要なものだと思うのです。
それがFM化してしまう事で従来よりもエリアが狭くなってしまうと色々問題は出ないのか心配です。

それに加えて問題なのが中古車についてです。
日本の従来型FMチューナーは76~90MHzが受信できるのですが、ワイドFMは従来アナログテレビ放送で使用していた帯域90.1~95MHzを使用します。
当然従来のFMチューナーでは受信出来ませんのでレシーバーやオーディオを交換可能な車種であれば問題はないのですが、BMW等に代表されるオーディオ周りが車のシステムに組み込まれている物の場合はどうにもなりません。
コーディングでチューナーの受信エリア設定が変更出来るのであれば、アメリカや欧州の設定にすれば87.5~108MHzの範囲が受信出来るようにはなりますが今度は従来のFM放送局の放送が受信出来なくなります。

今どきラジオが聴ける聴けないで中古車選びはされないんだと思うのですが、それでも気にされる方はいらっしゃると思うので少しは中古車の販売にも影響はあるのかな?って思います。

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