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スタッフブログ

車検ごとにブレーキフルードの交換をした方がいい理由

BMW専門店スパークオートの津村です。
昔は車検と言えばディーラーや街の整備工場で言われるがまま、と言えば語弊がありますがオススメされるままの車検がメインでした。
ところが現在は昔ながらのお任せ的な車検からユーザー車検まで色々な選択肢があります。
ユーザー車検や激安の通すだけみたいな車検はとにかく安いですよね。
それに比べ昔からあるタイプのお任せ的な定期交換部品をきっちり換えるタイプの車検は、やれ高いだボッタクリだと言われがちな時代です。
基本的に理想的な車検は個人的に適正な見積もりをして、何故その整備が必要なのかをきっちりユーザー様に説明をして、納得の行く形で車の健康を維持する事だと思います。
普段から定期的に1年点検やその他整備をきっちりしているのであれば安い車検もいいのかとも思います。
ただ最低限やっておいた方がいい整備は確実に存在しており、その代表がブレーキフルードの交換です。
過去にも何度かブレーキフルードについては触れていますが、ブレーキフルードは吸湿性の高い液体です。
オイルではありません。
なので長く交換せずにいると、当然フルードに含まれる水分量が増えます。
結果、ベーパーロック現象を起こしやすくなるのですが、それよりも水分量が増える事でブレーキシステム内部で錆が発生します。
酷くなるとブレーキキャリバーやホイールシリンダーが錆で固着してブレーキの片効きや効かなくなる恐れも。
今回はわかりやすく国産小型車のホイールシリンダーを例にしますが、ダストブーツをめくると何やら錆色です。
ピストンを抜いてみるとシリンダーが錆びているのがわかります。
軽度であればホーニングしてゴム部品を交換すれば再使用出来ますが、ひどい場合はホイールシリンダー丸ごと交換になります。
今回はホーニングで何とかって感じでしたが、次の車検で漏れが発生しているようであればホイールシリンダーの交換が必要かと思います。
ホイールシリンダーの場合はまだコスト的に安いのですが、ディスクブレーキのキャリパーでも同じ事が起きます。
キャリパーは交換になると当然高額になります。
そうならないためにも2年に一度程度はブレーキフルードは必ず交換した方が結果お得です。

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