冷却水が漏れる前にチェック
BMW専門店スパークオートの津村です。
これから春本番になり、初夏から夏へと気温の上昇と共に増えるのが冷却水漏れのトラブル。
じわじわ漏れる程度なら冷却水を足しながらでも走行は出来ますが、BMWの場合の冷却水漏れの多くは急激な漏れによるトラブルがほとんどです。
こうなってしまうのは高温や振動に晒されがちな冷却水系統の接続部等が樹脂製な事が挙げられます。
樹脂パーツは軽量化や大量生産には向いてはいると思います。
ただ一定期間の使用を経ると加水分解や劣化により脆くなり、振動や冷却水の圧力によって急激に破壊が進みます。
そのため急激かつ激しい漏れを引き起こします。
予防には経験則的には7万キロ~8万キロ程度でホース類やサブタンク、ラジエターのタンクが樹脂製の場合はラジエターも一式交換が理想なのですが、漏れていない見た目問題がないのに交換をオススメしたところで交換される方はほぼ皆無です。
近頃ではお車に乗る前に運行前点検(日常点検)を実施している方もほぼいないかと思われますが、時々ボンネットを開けてエンジン周りを観察するだけでも以前との違いや違和感は気が付きやすいかと思います。
例えば写真のようにホースの継ぎ目辺りに青緑色の何かが見えます。
これは冷却水が微細な量漏れていて、液体のまま下に垂れる事なく乾いた物です。
このような場合、ホースバンドの付近で樹脂製のホースコネクターに亀裂が入り始めている可能性が高いです。
他にホースのコネクター部の樹脂は本来黒なのですが、劣化が進んで来ると茶色くなって来ます。
劣化の度合いによっても色が明るく濃い茶から赤茶けた色に変わって来ます。
そのような状態を見つけたら早めに対処・修理しておくとトラブルになりにくいと思います。
漏れて乾いた状態の冷却水はクーラントの色によって違いはありますが、何か気になるところを見つけたら気軽にご相談下さい。
因みに車検や12ヶ月点検をご依頼いただいた時は、目視出来ない箇所は無理ですが目視可能な箇所はチェックして必要なアドバイスや見積もりをさせていただきます。
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