BMWの超高性能モデル「M」について(その1)
BMWのハイパフォーマンスモデルとして知られる「Mモデル」。このMモデルの開発と設計を行うのが「BMW M」社、BMW M GmbHです。今回、このBMW M社がたどってきた経緯を振り返ってみようと思います。
BMW M社は現在、BMWグループの一員として「M スポーツ」をはじめとして、
「BMW インディビジュアル」の開発、ドライバーのトレーニングなどを担当しています。
ちなみに、同社の前身は「BMW Motorsport GmbH」。その名称から分かる通り、
かつてはBMWのモータースポーツ部門でした。
1972年に創設されたBMW Motorsport GmbH。
往年のBMWファンにとっては、
1970年代、赤・紫・青のストライプをまとったワークスマシンが
世界のサーキットを走っていたのがとても思い出に残っているかもしれません。
そして、モータースポーツ活動を通してつちかった技術を市販車にフィードバックして設計、開発したのが「Mモデル」の始まりです。
そして、最初に「M」の名を冠したモデルが発売されたのが、
1978年でした。これが、BMWで初となるミッドシップスポーツ『M1』です。
その後、1983年にM1譲りの3.5リットル直6を搭載した『M635CSi』、続いて1985年に初代『M5』(E28型)が発売されました。
さらに1986年、Mモデルで初めて4気筒エンジンを搭載した初代『M3』(E30型)の登場につながっていくわけです。
いまやBMWの超高性能車として知られる「M」が、実はモータースポーツからだったのです。
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