MINI クーパーS エンジン異音 クラッチオーバーホール
工場長の津村です。
本日はクーパーS 6速ミッションのカタカタ音の修理です。
この症状はインターネット上でも結構投稿されている内容ですね!
車輛のユーザー様は兵庫県にお住いのK様。
異音が鳴り出したのは年明け。
不安を感じて最寄りのBMW MINIのディーラーへ
持ち込んだところ、「ミッション内部のフライホイールの動作音で異常音ではありません。
それでも直すなら20万円程で止める事は出来ますが、またしばらくしたら鳴りますよ!」
と言われたらしいです、、、、(汗)
びっくりしますね!!直す原因がある箇所なのに動作音で済ませてしまうとは恐るべし、、、
実際の音は、エンジンルームからのカタカタと金槌で鉄の塊をつつくような
音に聞こえ、「動作音です」なんて言われてもと思っておられるMINIのユーザーも多いのでは
ないでしょうか?たった走行は14000kmの車なのにというお客様の気持ちとすでに14000kmも走っているという
ディーラーとの温度差は決して埋まることはなかったようで
「そーなんですね わっかりました!」なんて、とても納得できるような
音では御座いません!!これは明らかに「異音」です。
ディーラーに不安と疑問を感じたK様、当社へお問い合わせ頂き相談の上
今回のご入庫に至りました。
音の原因としまして、
クラッチを切ると音が消えるので、レリーズベアリングの音だろうと判断はしたのですが、どちらにしても修理するのでミッションをおろす事に
MINIのミッションはエンジンをおろさないと脱着出来ないので、エンジンごとおろします
ラジエターやエアコンのコンデンサー等も全て外してエンジンもおろしてしまうとこんな感じに。。。
ミッションを外した状態のエンジンです。
そんなに大きなエンジンではないのですが、エンジンブロックが鋳鉄なので結構重い。。
外したミッション本体です。
MINIのくせにゲトラグ製の6速ミッションです。
ちょっと生意気です(笑)
ここまでバラして音の原因はやはりレリーズベアリングでした。
かなりガタガタになってました。
ベアリングだけでも行けそうですが、使用過程のクラッチカバーとの相性も考えて、クラッチディスクとカバーとベアリングは交換する事に。
同時にスリーブとインプットシャフトシールと左右のサイドシールも交換しておくことにしました。
後で漏れたら面倒ですからね
部品は月曜に入荷して来るので暫くこの状態で放置です。。。 つづきは後日お知らせ致します
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