パトカー専用車「E7」エンジンはBMW

アメリカ・カーボンモーターズは、ジョージア州アトランタに本社を置き、元警察官のステイシー・スティーブンズ氏が立ち上げた新興メーカーです。このカーボンモーターズが2012年に米国市場へ投入するパトカー専用車「E7」には、BMW製ツインターボディーゼルが搭載されます。

E7は、全米の警察官3000人の意見を参考にして設計段階からパトカーとしての使用のみを想定して開発された車です。もともとアメリカでは、アメリカのビッグ3が市販車をパトカーに改造しており、GMのシボレー「インパラ」、フォードの「クラウンビクトリア」、クライスラーのダッジ「チャージャー」などが知られています。

E7は、バンパーやルーフにLEDフラッシュライトを内蔵し、ナイトビジョン、ビデオカメラ、ボイスコントロール、ナンバープレート自動認識システム、無線装置などを標準装備。スペースフレーム構造によるボディ剛性がとても高く、120km/hでの追突や40万kmの走行に耐える性能を持つと言われます。

このカーボンモーターズに、BMWは24万基以上のディーゼルエンジンと6 速ATを納入することが決まっています。このディーゼルは、BMWが2009年から米国市場で販売している「3シリーズ」「X5」に搭載されているユニットです。

E7の価格は未公表で5万ドル（約450万円）程度と予測されています。発売2年以上前の2009年6月時点で受注台数が1万台を突破、E7の人気の高さがうかがわれます。