BMW 夏の二大巨頭
こんにちは津村です。
本日は夏に多いトラブルのご紹介です。
まずは、夏にならないと気が付きにくいのもあるので、気温が高くなってくるに従い増えてくるエアコンのトラブル。
エアコンが冷えないと言っても原因は様々なのですが、BMWの場合はガス量不足による冷え不良が多いです。
少なければ足せばいいとかお考えの方も多いと思いますが、現状車に使用されている冷媒ガスは重量管理になっているので、入れすぎるとコンプレッサーを壊したりします。
なので、少ない=足すではなく、一度ガスを抜いて再充填が正しいやり方です。
勿論の事ですが、ユーザー様自身が出来る作業ではないので、正しい知識を持った整備工場でしてもらうのが一番です。
ガソリンスタンドでも出来る所は多いのですが、入れすぎのトラブルはスタンドでガス充填作業をした車に多いのが事実なので。。。
全てのスタンドがいけないと言うわけではないのですが、国家資格整備士の在籍しているお店がいいですよ。
BMWでもエアコンの温度設定が左右別に設定出来る車(E90・60等)は、ガスが少ないと一方は冷えるのにもう一方は冷えないなんて事がよくあります。
これは熱交換器(エバポレーター)のレイアウトによるものですが、大体はガス量の不足から来ている事が多いです。
何にしても冷えない・冷えが悪い時は一度ご相談下さいね。
ちなみに近頃の夏は猛暑の事が多くありますが、昼間気温が一番高い時に冷えが悪くなるのは、エンジンルームのラジエター前にも冷媒を冷やすための熱交換器(コンデンサー)がいるのですが、あまりに気温が高いとか路面からの輻射熱が高い等では冷却性能が落ちるので冷えが悪くなりがちです。
この場合は異常ではなく仕様であり性能なのでご了承下さい。
続いては夏に特に多くなる冷却水系統のトラブル。
BMWはホース接続部やパイピング等樹脂製パーツが仕様されていますが、樹脂パーツは熱負荷や経年変化で劣化します。
夏場は冷却水の水温も若干高くなりやすく=冷却水の圧力も上がるので、劣化した樹脂パーツにはキツイ季節です。
これは冷却水系ホース類にも同じ事が言えます。
夏場にオーバーヒート等のトラブルが起きやすいのもこの辺りが関係しています。
水廻り一式交換になると、国産・輸入車に関わらず安くはありませんが、それなりの年数・走行距離であればしておいた方が無難です。
オーバーヒートしてエンジン壊したとか、遠方で動けなくなったとか、そういったトラブルの方がコスト高になりやすいですし、精神的にも良くないですよね?
一時的な出費はあっても、安全と安心を買っていると思うようにして予防整備は可能な限りしておいた方がいいと思いますよ。
どんな時にどんな予防整備をしておいたらいいのか、細かな事でもお気軽にご相談下さい。
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