茨木市K様 E91オーバーヒート修理
こんにちは。
BMW専門店スパークオートの津村です。
本日はE90のエンジンオーバーヒート修理です。
走行中オーバーヒート警告が出てエンジンチェックランプも点灯したとの事で、冷却水も吹き返したようです。
テスターでチェックしてみると、ラジエターファンエラーが出ています。
ファンを強制駆動してみると、回ろうとしている様子はあるものの回転しきれない様子。
指でファンを少し押してやると、ノロノロ回り出す状態です。
完全にファンがダメなようです。
交換はモーター単品の部品設定がないのでファンシュラウドごとの交換になります。
交換後、無負荷レーシング・実走行でのチェックの上、他の冷却水系やエンジン本体には問題なさそうでしたので完成としました。
最近の車は水温計が装備されていないため、オーバーヒートするまで気がつかないものです。
水温計があれば、ある程度車の状態がわかりますので早めに何らかの対処が可能な事もあるのですが、水温計ぐらい標準で装備して欲しいと思いますね。
自分の車には後付で付けています。
因みにオーバーヒートと一言で言っても原因は色々あります。
冷却水が少ない事でのオーバーヒート。
この場合は何処かから冷却水が漏れている事が原因の可能性が大きいです。
しかし、少ない漏れであれば乗る前に冷却水量を点検・補充しておく事で、修理までのオーバーヒートは避けられる可能性があります。
冷却水が循環していない事でのオーバーヒート。
これは、ファンベルト切れやウォーターポンプ不良やサーモスタットの不良の場合があります。
ファンベルト切れは乗る前の日常点検である程度は回避出来ると思います。
ファンが回っていない・回転数不足によるオーバーヒート。
電動ファンの場合、突然動かなくなる事もあります。
モーター不良の場合やファンレジスター不良や水温センサー・水温スイッチ不良等が原因になります。
ベルトで駆動するファンの場合は、ベルト切れは勿論ですが、カップリングの不良により回転数不足でオーバーヒートする事もあります。
冷却水入っている・冷却水も循環している・ファンの動作も問題ないけどオーバーヒート。
こういうケースもあります。
原因はラジエターコアの詰まりによる冷却不良、エアコンの熱負荷によるもの等があります。
オーバーヒートまで行くとエアコンも当然効きが悪くなりますが、オーバーヒートする前からエアコンの効きが悪い→オーバーヒートの場合、エアコンの高圧圧力が上がりすぎが原因の事もあります。
この場合はエアコンを切れば普通に走行可能となる事もあります。
色々と例を挙げましたがオーバーヒートした際は、安全に止まれる場所にすぐ停止してエンジンを切りご連絡下さい。
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