摂津市K様 BMW E60Lci オルタネーター交換
こんばんは。
BMW専門店スパークオートの津村です。
本日はE60のオルタネーター交換作業です。
因みにオルタネーターとは交流発電機で、ダイナモは直流発電機です。
自動車は直流なのに交流発電?と思われるかも知れませんが、直流発電機よりも交流発電機の方が特性上有利なので、交流を直流に整流して使用しています。
話が逸れたので戻します。(笑)
オルタネーターの不具合と言えば、通常多いのが発生電圧・電流不足ですが、今回はオーバーチャージでの交換です。
発生電圧・や電流の不足の場合は、最終的にバッテリー上がり等で走行不能や始動不能にはなりますが、オルタネーターやバッテリー交換で治ります。
オーバーチャージの場合、発生電圧が15Vを超えて来るので、自動車の回路設計上はある程度余裕は持たせてあるので、余程極端な電圧上昇でもない限りは壊れる事はありませんが、それでも良くはありません。
回路的には余裕はあるとは言っても、バッテリーはそうは行きません。
オーバーチャージの状態が続くと、バッテリー内部の電解液が沸きます。
そして、空気抜きの穴等から電解液が吹き出します。
電解液は硫酸なのでボディ等に付着・放置していると塗装等が腐蝕します。
この状態に気が付かずにいると、バッテリー内部の電解液がなくなり、電極がショートしてバッテリー内部に溜まった水素ガスに引火して爆発する事も。
オーバーチャージ自体はそれ程多いトラブルではありませんが、発生すると怖いトラブルなので、バッテリーチェックをして貰う時は充電系の点検も一緒にして貰うと安心です。
交換後は発生電圧も規定値内に収まりました。
電気系がおかしい時は、あまり先延ばしや放置はせずに早めにご相談・ご入庫下さいね。
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