兵庫県宝塚市 H様 E60 車検整備
こんばんは。
BMW専門店スパークオートの津村です。
本日はH様のお車、E60の車検整備をさせていただきました。
10万キロ超えのお車なので、それなりに傷んでいる箇所がありました。
まず、シリンダーヘッドカバーのガスケット劣化によるオイル漏れ。
エンジンルームから煙が常時出る程に漏れていました。
この型のエンジンは、メタルガスケットを使用していますので、従来に比べて漏れにくいはずなのですが、表面のゴムコーティングが災いしてなのかやはり漏れます。
ガスケット交換時、シリンダーヘッドカバーを締め付けているボルトはアルミボルトのため、全数新品に交換となります。
そして、どのタイプのエンジンも定番のオイルフィルターケースの漏れ。
この型のエンジンは根本よりは、ヒートエクスチェンジャー(オイルクーラー)装着部からの漏れが多く見られます。
交換時は両方交換しておいた方が安心です。
綺麗に洗浄後、新品シールを取り付けてエンジンに組み付けます。
そして、やはりこちらも定番のリアガイドアームのダストブーツ破れ。
純正のダストブーツはウレタン素材なので、ゴムと違って破れると云うより割れます。
ちなみに、ブーツ単品の部品設定はありません。
通常はアーム丸ごとの交換です。
高いです。。。( TДT)
ボールジョイント部にガタがないのであれば、国産車用の汎用ブーツの流用で修理可能です。
見た目は若干格好悪いのですが、別に見える場所でもないので安く治る方がいいですよね?
そしてブレーキフルードの交換。
汚れたエンジンオイルのような茶色な上に、緑色の付着物が大量に付いています。
ブレーキフルードを吸い出し後、綺麗に清掃の上でブレーキフルードを交換します。
ところが、左側フロントキャリパーのブリーザプラグを緩めても、ブレーキフルードが抜けない・出てこない。
と云うか、ブレーキペダルが入って行かない。
ブリーザプラグを外してみたら、錆で穴が塞がってしまっていました。
ブレーキフルードのメンテナンスを怠ると、ブレーキフルードは吸湿性が高いので、ブレーキライン内に錆が発生してこういう事になったりします。
ピストン内部も錆びていそうですが、現状ピストンの戻り等が悪いわけでもないので、今回はブリーザプラグの錆を取り除いて、漏れがない事を確認してOKとしました。
冷却水やオイル類の交換はケチるとロクな事にならないので、と云うかそれさえキッチリやっていれば、経年劣化は仕方がないとして、そんなに車は壊れたりしません。
エンジンオイルは5千キロ毎、ブレーキフルードや冷却水は車検毎の交換は必ずです。
それでも交換しないで欲しいと言われたら、無理には薦めはしませんが。。。
大切なお車、大切に乗ってあげて欲しいと思います。
H様、検査場には月曜日に行く予定ですので、完了次第ご連絡致しますのでお待ち下さいね。
コメント