奈良県S様　E90　エアバック警告灯点灯修理

BMW専門店スパークオートの津村です。
奈良県のS様より、エアバック警告灯が点灯しており修理して欲しいとの事でご入庫いただきました。
実車点検をしてみると、確かにエアバック警告灯が点灯しています。
テスターを接続して、どの箇所で不具合が発生しているのかを確認しようとしたら。。。
通信出来ません状態です(TOT)
通信出来ない状態なのは、MULTIPLE　RESTRAINT　SYSTEMモジュールで通称MRSモジュールです。
MRS本体異常か？と思い、念のため配線等の確認をするためにセンターコンソールを外してMRSにアクセス出来る状態にしてみると。。。
なんか見た目でおかしい。。。
黒いコネクターの白いロックレバーはキッチリロックされていますが、白いコネクターの黒のロックレバーが倒れたままになっています。
このタイプのコネクターはレバーを倒すと、コネクターが抜け出て来ます。
つまり、白いコネクターは抜けています。
因みに、レバーを倒すにはロックがかかっているので、ロックを押して解除しないとレバーは倒せません。
要するに勝手に抜けるコネクターではないのです。
考えうるのは何処かで作業して、つけ忘れたと云う事。
お客様に確認すると、別のショップでSZL（舵角センサー）を交換して貰ったそうな。
SZL交換でこんな所を触る必要はないはずなのですが。。。
故障診断するのに外してつけ忘れたのでしょうか？
にしても、SZL交換時にこのような事になったのなら、気がつかないのもおかしいのですが？
色々引っかかる事はありますが、とりあえずコネクターをキチンと挿し直してみます。
その後テスターを繋いでMRSと通信が出来ている事を確認の上、エラーを消去して再度エラーが出ない事を確認の上完了となりました。
今回のような明らかにわかるタイプのものなら良いのですが、人為的に作られたトラブルは故障箇所の判断がしにくかったり、治すのが大変な事が多いです。
人間がやっている事なので、うっかりミスはありがちなのはわかりますが、そういう事が少しでもないように気をつけて作業をしたいものです。