ダイハツ ミラ L250S 車検整備
BMW専門店スパークオートの津村です。
珍しく国産車、しかも軽自動車の車検整備です。
L250と言えば6世代目、現行の先代のミラです。
とは言っても、現行が結構息が長いので、このお車は17年選手であります。
なのでそれなりに整備が必要な部分も出てきます。
まずはシリンダーヘッドカバー周りからオイル漏れがありましたのでパッキンの交換です。
シリンダーヘッドカバーを外すと、タイミングベルトも見えるのでついでに目視でチェックしておきます。
古いパッキンを外して、新品パッキンを組み付けます。
国産車は殆どの消耗品で質のいい社外部品があるので、あまり純正部品の出番はありません。
逆に欧米の社外部品は見た目が同じでも、品質や寸法に若干のバラつきがあり、耐久性等に違いがあったりします。
なので社外部品で大丈夫な箇所・ダメな箇所が存在するので、何でもかんでも社外部品を使用していると、同じ箇所の修理を何度も繰り返す等の弊害が起こる事があります。
続いてエンジンオイルパンのオイル漏れ修理です。
見た感じ一度修理しているようです。
このタイプのオイルパンは国産車に多いタイプで、鉄板プレスでガスケットは液体パッキンを使用しているタイプです。
当然エンジンに接着してあるようなものなので、外す時は専用の道具なりできちんと剥がさないと鉄板が曲がったり歪んだりして、最悪再使用不可になってしまいます。
再使用するにしても、液体パッキンを綺麗に除去しないといけないので意外と手間のかかる作業です。
と云うか、このオイルパンですが前回の修理時に無理に剥がしたのか、全体的に歪んでいますし取付面の塗装も所々剥がれています。
歪で再度漏れるのを恐れたのか、各ボルト穴周辺も締めすぎでめり込み削れています。
この状態での再使用は、漏れの早期再発も考えられますが、今回はこのまま行く事となりました。
エンジン側取付面も清掃・脱脂して液体パッキンの付きを良くします。
オイルパンの歪を考慮して規定よりも若干液体パッキンの量を多めに盛り、エンジンに組み付けて規定トルクで締め付けます。
すぐにオイルを入れるとダメなので、今回は一晩置いてからオイルを入れ、エンジン運転状態で漏れの最終確認をします。
次はリアドラムブレーキの整備です。
今回はホイールシリンダーのカップキットを交換します。
カップキットは漏れる前に交換しておかないと、漏れてからだとブレーキシューがダメになったり、バックプレートの塗装がブレーキフルードで剥がれてしまったりします。
そんなに高い部品でもないので、車検時毎回の必要はありませんが、たまには交換してあげると安心です。
カップキットというのは、ホイールシリンダーのピストンに着いているゴム部品の事です。
交換時、シリンダー側も傷や錆がないかシリンダー内部を目視で点検しておきます。
組み付け後、バックプレートの清掃・各部給油をしてブレーキシューを元通り組みます。
ドラムを組み付けブレーキ調整後、ブレーキラインのエア抜きをして完了です。
他はエアーエレメント・オイルフィルター・ワイパーブレードを交換致しました。
BMWだけでなく、それ以外のお車の修理や整備も気軽にお問い合わせ下さいね。
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