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スタッフブログ

スズキ MF21S MRワゴンエンジン載せ換え

BMW専門店スパークオートの津村です。
珍しく国産車の修理です。
最近、リザーバータンクが満タンになり吹き返す現象が見られると云う事でチェックしてみると、ラジエターキャップを開けた状態でエンジン運転状態にすると細かい泡が出てきます。
シリンダヘッドガスケットが抜けているようです。
このエンジンはシリンダヘッドガスケットが弱い事は有名で、おおよそ10万キロ前後で駄目になるケースが多いようです。
ヘッドガスケットを交換して治す選択肢も勿論あるのですが、距離の若い中古エンジンと載せ換える選択肢もあります。
コスト的にはそんなに変わらないのではないでしょうか?
かかる時間は多分後者の方が早いと思われます。
なので中古に載せ換える事に。
この選択が後で苦労を呼び込みます。。。(汗)
中古エンジンを取り寄せて載せ換えも終わり、冷却水やオイル等も注入してエンジン始動・暖気までは良かったのですが、翌日エンジンを始動しようとするとバッテリーが上がったように回転が重く、しまいには回らなくなりました。
バッテリー上がり?とも思ったのですがそうでもなく、とにかくエンジンのクランクが回らない。
ATも取り外したので、取付時に気が付かないうちになにか異物が入りリングキアに噛み込んだ?とも思ったのですが問題なし。
もちろんスターターモーターも問題ありません。
こうなると怪しいのは載せ換えたエンジンなのですが、前日始動状態も暖気するまでのアイドリング状態も確認しています。
なので本当にエンジンいきなり壊れる?と思ってしまうのですが、とりあえずプラグを外してみました。
3本ともに見事にへしゃげています。
ピストンがプラグに当たる所まで上がる?意味不明な状態。
シリンダー内部をマイクロスコープカメラで確認してみたら、ピストン上部に明らかにバルブが当たった跡が。
燃焼室内部のカーボンが剥がれた物も散乱しています。
なんでこうなった?全くの意味不明な壊れ方。
いきなりバルブタイミングでもずれたのでしょうか?
てか、2回めの載せ換えは正直めんどいのですが。。(泣)
泣き言も言ってられないので、取り寄せた業者にクレームを入れて返金して貰う事に。
すぐに新しいエンジンを手配かけて2回目の載せ換え作業に。
エンジンを下ろして、新しい(中古だけど)エンジンへATや補機類等を組み付けます。
そして積み込み。
全て組み終わったら、オイル類・冷却水等を入れエンジンを始動・問題ない事を確認して作業を完了致しました。
おかげで少し腰にきています。。。(´Д⊂

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