滋賀県Y様 BMW F15 X5 xDrive 35d トランスファーオイル交換
BMW専門店スパークオートの津村です。
本日は車検整備でお預かり中の滋賀県Y様のお車、BMW F15 X5のトランスファーオイルの交換作業です。
こちらのトランスファーですが、本体合わせ目から少しずつ漏れているようで、修理しようにも本体の補修部品が設定されてなく、漏れもまだそれ程酷いわけでもないので今回はトランスファーオイルの交換と本体の清掃・洗浄で対処する事に。
写真はトランスファーオイル注入口を外している状態です。
ちなみにこのトランスファーはドレンが存在しないため、オイルを抜くにはこの穴から吸い出す事になります。
吸い出したオイルですが、かなり真っ黒に汚れています。
減ってる分足すと云う選択肢もなくはないのですが、これだけ汚れているのであれば交換で正解だと思われます。
抜けた量は400ccでした。
新油をシリンジポンプを使って注入していきます。
今回使用したのは純正のトランスファーオイルです。
社外のオイルも考えたのですが、純正で使用されているオイルは全合成の75のシングルグレードのオイルなので、マルチグレードのオイルでも支障ないのかも知れませんが使用は控えました。
取引のあるオイルの商社に純正以外ならどのようなオイルが適合するかも問い合わせてみたのですが、F系以降のATに使用出来るATFなら大丈夫そうとの回答も得たのですが、やはり確実性を考えて純正対応に致しました。
写真を見ていただけると純正のオイルは新しければほぼ無色なのがわかるかと思います。
トランスファーオイルも定期的に交換した方がいいかも知れませんね。
因みに注入量は600ccでしたので漏れで200cc程減っていたようです。
ところでトランスファーオイルの交換なのですが、ただ交換するだけでOKと云う意見と交換後トランスファーのキャリブレーションが必要と云う意見があります。
キャリブレーションを行わなくても問題はないのかも知れませんが、一部では交換しただけだと走行中異音が発生する事もあるらしく、やらないよりはやった方がいいと云う事でキャリブレーションも実施致しました。
その後走行テストも実施して問題ない事を確認して完了となりました。
メーカー指定では交換不要とされているオイル類もいくつか存在しますが、使用過程で劣化は確実にして行きますので、このようなオイルも定期的に交換した方が長く快適にお乗りいただけるポイントなんじゃないかと思います。
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