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スタッフブログ

BMW E60 M5 エンジン始動不能修理

BMW専門店スパークオートの津村です。
今回は業者様からのご依頼でBMW E60 M5のエンジン始動不能の修理です。
一度ディーラーにて見積もりされているのですが、車の電源自体全く入らない状態なのでステアリングコラムAssyとCAS(カーアクセスシステム)交換の見積もりが出ていました。
電源が入らない事にはテスターで診断も出来ない状態なのでとりあえず両方換えてみないとわからないと云う事だと思います。
実際、どちらか片方を交換すれば治るかも知れませんし、両方換えないといけないかも知れませんし何とも言えない状態でした。
とりあえず安い方から攻める事になり、CASを交換してみる事に。
交換後キースロットにキーを挿入してみると、電源が入りましたのでCASのプログラミングを実施。
無事終了してステアリングコラムにはエラーもないのですが、EDC(エレクトリックダンパーコントロール)のエラーが消えずに残ります。
ただEDCはエンジンがかからないのと関係ないのでエンジン始動するはずと思いスタートスイッチを押してみると。。。
反応がありません。。。
なんでや??って感じでしたがスターターモーターでも駄目なんだろか?と考えて確認をしようと思ったのですが、M5のスターターモーターは∨バンクの真ん中にあるようでインテークエアコレクターを外さないとアクセス出来ません。。。
それなりに外すのに時間がかかる部品なので工賃いただけないとちょっと診るに診れません。
どうしたもんかと思いながらもう一度エンジン始動を試してみると突然かかりました。
かかりはしたものの、暫く経つとミッション異常とドライブトレイン異常が出ます。
出るとシフトレバーが動かせなくなったりならなかったり。
テスターで診断をかけてみると、SMGコントロールユニット内部不良が出ています。
結局業者様の判断で修理しない方向になりました。
ここを治したところでEDCの不具合やDSCの不具合も拾っているのでまともな状態に戻すのにどれだけかかるかわからない状態でしたので致し方ないと思います。

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