ブレーキフルード交換のススメ
BMW専門店スパークオートの津村です。
今年は梅雨も異常に短く終わりましたね。
でも梅雨が明けたからと言って湿度が下がるわけでもなく、じめじめ暑い夏が来ました。
そんな季節に気になるのは一番にエアコンの効きかと思います。
エアコンの効きも重要ですが、この季節は人間だけでなく車にも過酷な季節です。
特にタイヤやブレーキや冷却水系は過酷と言えます。
たまに車検整備時にブレーキフルードの交換をオススメしても必要ないと断られる方がいらっしゃいます。
ブレーキフルードの交換自体それ程高いものではありません。
でも車を停止させると言う事においてはとても重要な命綱と言ってもいい物です。
ブレーキフルードの状態は普段あまり目にしない物だと思います。
ブレーキフルードもエンジンオイル同様に使用していれば劣化もしますし汚れもします。
それだけなら良いのですが、乗用車に使用されているブレーキフルードは吸湿性があります。
日本の夏のような高温多湿な環境であれば劣化も吸湿も進みます。
BMW等の外国車で使用されているブレーキフルードの規格はほとんどがDOT4になるのですが、新しいフルードであればドライ沸点が230℃以上なのに対し、吸湿率3.7%でのウエット沸点は155℃以上となります。
当然吸湿率が上がれば上がるほど沸点は下がって行きます。
と云うことはベーパーロック現象を起こしやすくなります。
冬であればブレーキを連続操作しても非操作時に冷えるのも早いですが、夏は路面温度の高さも手伝って簡単には温度は下がりません。
なので突然ブレーキが効かなくなるような怖い思いをしないためにもブレーキフルードは定期的に交換しましょう。
因みに交換後は底が見えるぐらい綺麗になります。
時折、タンク内がドロドロになってしまっているお車も拝見しますが、状態によってはタンクの交換をオススメさせていただくこともあります。
コメント