兵庫県Ｔ様　ＢＭＷ　Ｆ３１　３２０d　エンジン圧縮漏れ修理（その二）

BMW専門店スパークオートの津村です。
先日の続きです。
現在のＢＭＷのディーゼル車はシリンダーヘッドカバー脱着時にインテークマニホールドの脱着が必要になる事があり、こちらのお車もインテークマニホールドの脱着が必要なエンジンでした。
ディーゼルエンジンで１０万キロ超えともなると、インテークマニホールド内にはそれなりに煤が溜まっています。
そのまま組み戻すと煤がボロっと脱落したりして、エンジン不調の原因にもなりかねません。
そこでインテークマニホールドやＥＧＲの洗浄とインテークポートをカーボンブラストで清掃するのが理想です。
マニホールドにはかなりの量の煤が堆積しています。
EGRからインテークマニホールドへの通路もこんな状態です。
スロットルバルブとインテークマニホールドを繋いでいるパイプも酷い状態です。
洗浄清掃後のインテークマニホールドです。
インテークマニホールドのインテークポート側も綺麗になりました。
インテークマニホールドとスロットルバルブを繋ぐパイプとＥＧＲを繋ぐ通路もピカピカになりました。
残るはインテークポートの清掃です。
煤まみれで真っ黒なため内部のインテークバルブがわかりません・・・
左がほぼ清掃した状態、右はまだ清掃していない状態です。
左は奥にインテークバルブのシルバーが見えています。
そんな感じで清掃が完了したら各部パッキンやガスケット等を新品にして組み付けて行きます。
最後に１番インジェクターのみ新品に交換しているのでテスターでインジェクターを登録してエンジン始動。
無事圧縮漏れは治り、インテーク系の清掃により吹けもレスポンスも快調になりました。
おそらくはエンジン性能も新車時に近くなっていると思います。