大阪府Ｓ様　ＢＭＷ　Ｆ３０　３２０ｉ　ＡＴオイル漏れ修理

ＢＭＷ専門店スパークオートの津村です。
大阪府Ｓ様のお車、ＢＭＷ　Ｆ３０　３２０ｉを車検整備でお預かり。
早速見積もりから取り掛かったところ、前回車検時に修理させていただいたＡＴオイルパン周辺にオイルがべったりな状態。
いくらなんでも漏れるのが早すぎるので別な原因と考え、一度漏れ汚れを洗ってから再度確認。
すると２箇所から漏れがある事が発覚しました。

一箇所目はＥ系ではわりと定番だったシールスリーブからの漏れ。

もう一箇所はＡＴオイルクーラーの配管取付部からの漏れ。
ここは珍しいパターンですが昔と違って現在のこのパイプは樹脂製なのでそのせいもあるのでしょうか？
こちらはＯリングのみ部品供給があるのでＯリングを交換。
問題なのはシールスリーブの漏れです。
構造上ＡＴオイルパンを外し、アキュムレータも外してロックプレートを解除しないと交換出来ません。
必然的に再度ＡＴオイルパンの交換もする必要が出ます。
そればかりでなく、Ｆ系以降のＡＴはシールスリーブ単体での部品設定がなく、小物部品セットと云う必要ない部品までセットになった状態でしか設定がありません。
よって余計な部品のせいでシールスリーブ単体であったＥ系の頃に比べると部品価格も高めです。
そうは言っても治しておかないと検査に通らないのでご了解を得て部品交換させていただきました。

最近時々こんな感じで必要ない部品までセットになった状態でしか部品設定がない物があります。
ＡＴオイルパンにしても、今回のように交換後短期間で再度外す必要があった場合にパッキンのみ設定があったのですが、現在はＡＴオイルパン丸ごとでしか設定がありません。
細かく部品設定をするのが面倒なのか何なのか不明ですが、もう少しユーザー目線に立った部品設定をして欲しいものですね。